個人の印鑑

印鑑の種類

ひとくちに印鑑と言っても、目的や用途によって分かれています。中には全部簡単な印鑑で済ませてしまっている人も中にはいますが、正しい知識を学んで使いたいものですね。大まかに分けて、社会で利用する印鑑は3種類あります。それぞれ解説していきます。

個人実印

あまり使う機会が少ない為、実印と言われてもなかなかきちんと理解していない方のほうが多いです。

公的な印鑑

実印とは、あなたが住んでいる市区町村に届けでて、そのお役所があなたの実印であることを証明してくれます。そうすると、住民票と同じように印鑑証明書を発行してもらえます。この事が、実印を使う上で重要なわけですね。

比較的高額であったり、重要書類に必要となりますので、相手方が実印の必要を求めてくるわけです。

具体的には、

  • 不動産購入
  • 各種ローン契約
  • 自動車売買
  • 遺産相続(相続人が複数となる場合)
  • 公正証書作成、金銭の貸借証明書など
  • 法人発起人となるとき
  • 保険金、保証金の受領のとき

このようなときに実印が必要になります。

実印はその重要性から、届け出るためにいくつか細かい決まり事があります。

実印は個人で1つ

たまに、ご主人の実印があるから大丈夫という間違った認識をする方がいます。

個人で1本ずつ必要であり、一家族で1本ではありません。

夫婦で共用して登録するものではないですし、兄弟、親類には同姓が当たり前なので、フルネームでの彫刻が望ましいでしょう。

とはいっても、姓だけ、名前だけの印鑑が登録出来ないわけではありません。

姓と名の頭文字だけを取って作るかたもいるようです。

この辺りも、自治体によって多少規定が違うので作成の際にホームページを確認しましょう。

実印登録の決まり

実印登録するためには、いくつもの決まりがあります。

当たり前ですが、印鑑である事が前提なのでシャチハタやゴム印では登録出来ません。

またサイズにも決まりがあり、円の直径が8㎜以上25㎜未満である必要があります。

このことで、訂正印も6㎜が主流ですから除外されます。

銀行印

銀行口座開設用に必要な印鑑です。

認印でないことが大切で、よくそういった普段使ってるもので解説してしまう方がいます。

自らの財産がその辺の三文判で引き出せてしまうなんていう事になりかねません。

形状はより大きく、材質はより丈夫なものを選ぶと良いでしょう。

基本的には名字で構いませんが、女性で姓が変わることがあるとすれば

お名前で登録という事でも問題ないでしょう。

ただ、念の為開設する金融機関に確認をしておくことをお勧めします。

認印

日常的に使う印鑑です。

登録をするわけではないので、何でもいいと言えばそれまでなのですが

使用頻度が高い分、こだわることをお勧めします。

100均にあるような三文判は耐久性に乏しく、すぐに欠けてしまいます。

欠けたハンコは縁起もよくありませんし、なによりみすぼらしいですね。

学生頃までならともかく、一般社会に出たらそれなりの印鑑を使っていきたいものです。

番外編(落款印)

こちらは絵や書(しょ)を書いたりしたときに

完成を意味して、名前の下に押すものです。

雰囲気が出ますし、決まり事もなく自由に遊び心を

持って使うと良いでしょう。

四角い形状のもので通常の印鑑は

朱分(押すところの印影が朱色)

白文(字の周りが朱色で印影部分は白く抜ける)

という2種類があります。